2009年10月18日日曜日

顧客視点とか散々言われて考えていくとどうやら要らない技術系社員のようだと気がついたときにどうすればいいか【ダラダラモード】

最近ビジネス書を読まなくなったのは、どうもこんな結論になりそうで恐いから、のようだ。
会社は世の中の要請にしたがって変わっていけるが、社員はなかなか変われないことがある。
個人の方針転換とは、法人に比べればずっとドラスティックなものを要求されるように思う。


カーネル読書会が100回を迎えるにあたって、日本のLinuxの現状についてだらだらと考えてみた。
結論としては、専業会社は微妙だが、兼業会社はそれなりに元気、ということだ。

例えば、全く受け入れられていないと言われるデスクトップでも、Netwalkerのようなものが出てきているし、最近はコスト削減の圧力と慣れ親しんだ環境とのバランスがよりコストの方に振れるようになってきていて、ビジネスモデルによってはLinuxデスクトップにはチャンスだと思う。

エンタープライズ分野においては、Linuxはもはや当たり前に使われていて、日本のSIer、あるいはWebベースのシステムの大半にはLinuxが関わっていると考えて間違いないと思う。

そして、組込み分野では、元々強い日本勢は世界に先駆けて積極的にLinuxを導入してきているように見える。今買おうとしているAV家電にしてもLinux搭載が普通に見かけられる。

このように、Linuxを使っているところは順調に増えている。なのにダメダメ感が漂っているのは、上記プレーヤーは全て兼業でLinuxも手を出しているところであるのに対し、前衛を担うべきLinuxの看板を持っているところが元気がないからだ。

最も、ワールドワイドにおいてもLinuxの看板を持っていて成功しているのはRedhatだけ、Canonicalも黒字にはなった、という状態であることにも気がついているのではあるが。
そのRedhatにしても、大分前に本社を移転していて、本社ではJBOSSの事業がメインでやっている。恐らくそろそろRHELも頭打ちと考えていて、仮想化という新たな成長曲線を設定したり、JBOSSなど育て甲斐のある分野を見繕っているように見える。
まだまだLinuxのRedhatではあるが、RHEL5さらに6とトーンダウンしているので、2-3年後には(JBOSSと)仮想化のRedhatになっているかもしれない。

某社においては、現在非常に有望なLinuxビジネスがスタートしているように見える。他の兼業会社の持つようなものをさらに強力にしたようなビジネスモデルであるので、それ自体は喜ばしい。恐らく、来年、再来年と増収増益の成長曲線は間違いない。(また降水確率10%で雨が降るようなことがなければだが。)

問題は、それには私が必要ないということだ。ええ、冒頭に戻りますが、私の問題であります。

今私は「なんでもできます」という名前の何もできないに等しい。なにせキャリアがほぼLinuxディストリ屋しかないのだから。Linux + コンサルだったらLinux兼業のコンサル屋は沢山あるし、Linux + サポートでもLinux兼業のSIerやメーカーは今後もっと出てくると思う。ましてやkernel屋であれば引っ張りだこ。
でもLinuxディストリ屋は日本の椅子はここしかない感じで、世界でもほとんどない。

そういうわけで、このエントリを書いてからあんまり進歩していないのでした。まだまだ悶々とした検討と模索の日々は続きます。

1 件のコメント:

  1. ※スラドの日記への転載にコメントが付いてます。

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